辻さんの展示が、おだやかに終了いたしました。
最後に、僕も作品を一点購入させていただきました。実は最初から狙っていた作品で、よくみるとイタリアの通貨がまだリラの時代の切手で、配色もデザインもツボでした。踊る人たちの合間をぬってぴょっこり出てきた少年が一人。
それはまるで、公園や街の片隅で見たおもしかった出来事を、急いで家族に知らせに行くかのような。聴きたいラジオ番組の時間が、もうあと少しのところまで迫っているかのような。
小さな額の中に、楽しげな物語が、潜んでいました。
身の回りの何気ない印刷物の中に、潜んでいました。
『たのしく、想像すること』
この作品を眺めるたびに、“ものごとの見方を変えると、日常がちょっとおもしろくなる”
そんなニエンテの“初心”に立ち返りたいと思います。
さてさて、どこに飾ろうかな...
辻さん、会期中にご来店いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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